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B型肝炎はB型肝炎ウイルスに感染することで発症する疾患です。現在、全世界で3.5億人がこのウイルスに感染しているといわれており、そのうち日本人は約150万人、人口に換算すると約100人に1人が感染しているという計算になります。B型肝炎は、発症すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと進行する可能性がある大変恐ろしい病気です。

B型肝炎の主な感染経路は血液・体液になります。現在、年間約1万人の割合で新規の感染者が確認されております。以前は輸血における感染が恐れられていましたが、現在は輸血による感染は10件程度で、多くが母子感染や傷口からの感染、さらには性交渉などが主な感染源として報告されております。

水素を摂取することで肝臓(肝機能障害)の予防・肝機能向上に対する効果が期待されることは、これまでの研究でも実証されており当サイトでも該当論文をご紹介してまいりました。ですが、今回は水素水がB型肝炎患者の肝機能の改善効果ならびにウイルス減少など、疾患において直接的な治療効果を及ぼすかどうかを検証した臨床試験に関する論文をご紹介させていただこうとおもいます。

酸化ストレスが改善、肝機能向上とウイルス減少には有意な効果がみられなかった

この検証は2013年に中国の中国第二軍医科大学にて行われたものになります。恒常的に治療を受けているB型慢性肝炎患者60人を無作為に2グループに分け、一方に1.1~1.3ppmの水素水一日あたり1.2~1.8リットル、6週間経口での摂取を実施してもらいました。そして、血清酸化性ストレス、ならびに肝機能、B型肝炎ウイルスレベルを測定しました。

結果、酸化ストレスにおいては水素水を経口摂取したグループに顕著な減少効果が確認されましたが、肝機能およびB型肝炎ウイルスのレベルについては両グループ共に改善傾向が確認でき、両グループ間に有意差は確認されませんでした。

Effect of hydrogen-rich water on oxidative stress, liver function, and viral load in patients with chronic hepatitis B.

この結果をふまえ、B型肝炎の治療において、水素水は酸化ストレスの減少には効果を発揮するものの、肝機能の改善ならびにウイルスの減少については有意な効果を期待することはできないという結論となりました。

直接的な治療効果が確認できなかったのは残念ではありますが、B型肝炎患者の治療中における酸化ストレスの減少が、患者にどのような効果をもたらすのか、さらには、さらに高濃度の水素水を摂取した際の直接的な治療効果における変化など、条件を変えてのさらなる検証を期待したいと思います。

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