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喘息は、吸気・呼気が通過する気道・気管支において炎症が発生、気道が狭くなることにより呼吸に支障が発生する疾患です。もともと気道・気管支は肺への異物混入を防ぐために異物の侵入に対し敏感に察知する機能があります。

ですが、喘息を発症した方の気道・気管支は普通の方と比べて侵入物に対し過敏に反応するようになります。喘息特有の症状である呼吸時の「ゼーゼー」という喘鳴や咳は、呼吸時に入ってくる異物に対する反応なのです。

気道・気管支が異物と判断するものの中にはダニやカビ、花粉や菌などアレルギーを発症させるものとたばこや香水などの強い香りなどアレルギー発症の直接原因に該当しないものとが存在します。

日本の喘息患者は現在、400万人以上いるとされており、今から80年前と人口割合で比較すると約4~5倍も増加しているといわれております。これは大気汚染や人体に悪影響を及ぼす住宅建材の使用によるシックハウス症候群などの外的要因の増加、そして食品添加物の摂取やストレスなどの内的要因の増加などが原因と考えられています。

そんな中、ぜんそくを発症させる内的要因の一つとして注目されているのが「酸化ストレス」になります。これまでもご紹介してきたように、水素水には酸化ストレスを減少・緩和する効果が実証されております。また、水素水には遺伝子の正常化作用も認められてきており、それ故、活性酸素、ならびにアレルギー反応により発症する喘息において、水素水摂取が効果的に作用するのではないかとの仮定のもと、喘息への効果に関する検証が行われました。今回はその検証の結果をご紹介させていただきます。

水素水の経口摂取が気道炎症と気道リモデリングの減少に効果

この研究は中国の四川大学,中国西部病院 呼吸器内科によって行われたものになります。卵白アルブミンのOVA吸入によってマウスに喘息症状を発症させた後、2つのグループに分け、片方に普通の整理食塩水、もう一方に水素分子を含んだ食塩水を与えました。

そして、両グループにおいて1.気管支肺胞洗浄液(BALF)内の細胞数および喘息に関する2.サイトカイン(IL-4、IL-5、IL-13およびTNF-α)のレベル測定、3.VEGF(血管内皮細胞増殖因子)、4.抗MUC5AC抗体、4.III型コラーゲンの発現により気道炎症の程度、さらにリン酸化したNF-κB内のP65の量の測定により気道リモデリング(※慢性的な炎症により気道が狭窄化すること)の程度をそれぞれ測定しました。

結果、1~5の全要素において水素を含む食塩水を摂取したラットグループに大幅な減少が確認でき、さらにはリン酸化したNF-κB内のP65の量においても、どうように大幅減少が確認されました。よって、水素を含んだ食塩水の摂取には喘息モデルマウスの気道炎症さらには気道リモデリングを減少させる効果が期待できることが実証されました。

Hydrogen-rich saline reduces airway remodeling via inactivation of NF-κB in a murine model of asthma

これにより、水素水の摂取において喘息の炎症・症状の減少の効果発揮に期待できることが判明いたしました。今後、さらに人体においても有効であることが実証されることを期待したいと思います。

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