「気管支肺異形成症」とは?概要と発症の原因

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生まれたばかりの新生児は免疫が弱く、特有の疾患リスクがあります。そのリスクの1つに気管支肺異形成症と言われる症状があります。症状としては、過呼吸や呼吸時に肋骨・胸骨の下部が凹む「陥没呼吸」チアノーゼなどがあげられ、生まれた数日後から数週間後に発症する場合が多いといわれています。

この気管支肺異形成症が発症する原因は赤ちゃんの肺機能の未熟に起因します。生まれてきた赤ちゃんの発達が未熟な場合、人工呼吸を使った補助や酸素吸入治療がなされますが、か弱い赤ちゃんの肺が、その人工呼吸器の圧力や吸入された酸素の毒性により肺胞や気管支にダメージを受けることがあり、結果、気管支肺異形成症が発症してしまうことがあるのです。

この気管支肺異形成症の治療として、水素水を使った治療法が注目されています。今回は水素水を使った気管支肺異形成症治療に関する臨床試験の結果をご紹介させていただきたいと思います。

臨床試験内容

この臨床試験は名古屋大学大学院 医学部で行われたものになります。気管支肺異形成症を発症するLPSと呼ばれる薬品を妊娠しているラット群の羊水腔内に投与後に2つのグループに分け、片方のグループには水素水を与え、もう片方には食塩水を与えました。

その結果、生まれてきた両グループのラットの子供は気管支肺異形成症を発症しましたが、水素水を投与した母ラットから生まれた仔ラットにおいては、肺胞構造の維持・形成に必要な遺伝子の発現を改善し、それにより肺組織像にも改善が確認されました。

また、肺の酸化ストレスの減少ならびにの抗酸化遺伝子の発現を上昇も確認され、研究グループとしては、水素水に対し活性酸素の除去効果だけでなく、遺伝子形成における信号変換機能効果の検討もするものとし、いずれも気管支肺異形成症の改善に効果をもたらすものと結論付けています。

高濃度水素水は新生児ラットにおけるbronchopulmonary dysplasia (BPD)を改善する

総括

この臨床試験により、妊婦さんが出産前に水素水を飲むことで、生まれてきた赤ちゃんが気管支肺異形成症の発症した際にその症状を改善させる効果が期待できることが実証されました。また、この臨床試験は水素水の機能として一般的に言われている活性酸素の除去効果だけではなく、遺伝子形成における信号変換機能の効果に着目しているところが興味深いですね。いずれも、今後のさらなる研究による解明に期待したいところです。

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