前回、韓国の延世大学が行った、水素水飲用が家ダニで発症したアトピー性皮膚炎の改善に及ぼす効果・効能についての検証結果をご紹介させていただきました。

今回も同大学で行われた水素水飲用がアトピー性皮膚炎の改善に及ぼす効果についてなされた検証をご紹介させていただこうと思います。今回ご紹介する検証と前回との違いは、アトピー性皮膚炎の誘発原因に化学物質の2,4-ジニトロクロロベンゼンを用いた点、もう一つは検証対象のサイトカインを増やした点になります。
化学物質によって発症したアトピー性皮膚炎において、水素水飲用が効果
この検証はは韓国の延世大学が2014年に行ったものになります。アトピー性皮膚炎モデルのマウス群を2グループに分け、一方に水素濃度1.5ppmの水素水を与え、その前後でのTh2細胞系サイトカイン、ならびに前回は測定しなかったアトピー性皮膚炎に関連するサイトカイン(腫瘍壊死因子α(TNF-α)、IL-5、IL-6)の量を検証しました。結果、水素水を与えられたラット群において、サイトカイン量の有意な減少が確認されました。
※サイトカインは異物が外部から侵入してきた際に反応する細胞から分泌されるたんぱくであり、アレルギー炎症の指標になります。
Positive effects of hydrogen-water on 2,4-Dinitrochrlorobenzene-induced Atopic Dermatitis in NC/Nga Mice
これにより、水素水の経口摂取が化学物質(2,4-ジニトロクロロベンゼン)によって誘発されたアトピー性皮膚炎に改善効果をもたらすことが期待できることが実証されました。前回の検証と合わせて、アトピー性皮膚炎発症の主な原因である1.動物系(家ダニ)2.化学系(化学物質)の両者において、水素水の経口摂取の有効作用が期待できるという結論に至りました。
前回の記事でもご紹介させていただいたように、水素水には患部に塗ることで、患部で発生し、炎症悪化や次の炎症の引き金となる活性酸素の除去効果が期待できることから、水素水はアトピー性皮膚炎の緩和・改善にあらゆる観点から有効に作用することが期待できると考えることができます。
人体における有効性が実装された検証はいまのところ確認できませんが、水素水を導入したことで「アトピーの症状が改善した」とう声はところどころで聞くことができます。もし、アトピー性皮膚炎でお悩みの方はぜひ一度、水素水をお試しいただくことをおすすめさせていただきたいとおもいます。